大きなイベント会場のネットワークを設営する時に、物理的には同じ会場だけれどもブース毎にVLANが切られていて、大量のネットワークセグメントが存在している、なんてこともたまにはあると思います。そういうとき、各ブースの人たちがDHCPを利用しようとした場合、普通なら、大量のDCHPサーバが必要になる。そんなのはめんどくさいから、DHCPサーバ一つでなんとかできたら良いねっていう願いをかなえてくれるのが、DHCP Relay Agent。
DHCP Relay Agentを使うと、DHCPクライアントから、CatalystスイッチまでのDHCPリクエストは、通常通りL2でDHCPリクエストを投げるが、Catalystスイッチはそれを一度受け取って、改めてL3でDHCPサーバに対してDHCPリクエストをユニキャストする。この仕組みを使うと、異なるネットワークセグメントに属するDHCPクライアントに対して、一つのDHCPサーバで対応できる。
実際の設定方法。
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configure terminal service dhcp --- dhcpサービスをオンにしないと動かない interface vlan 100 --- VLANに対して割当を行う ip helper-address 192.168.0.10 --- DHCPサーバアドレス ip helper-address 192.168.0.11 --- セカンダリDHCPサーバアドレス |
二つのDHCPサーバを用いる(冗長化する)場合、セカンダリDHCPサーバではフェールオーバーの設定が必要となるので注意。